遠のくSDGsの目標達成
"SDGs「順調か達成」は15%のみ、実現は難航 国連がデータ検証" 2026年7月8日 11時00分 有料記事 ニューヨーク=田中恭太
(https://www.asahi.com/articles/ASV776QN4V77UHBI02KM.html)
SDGs(持続可能な開発目標)は、実現できれば多くの人々が幸せになるでしょう。しかしそれは、現実とかけ離れた理想論なのかもしれません。上記の記事は、そのことを示唆しているのではないでしょうか。
残念ながら人間は、我欲(他人のことを考えず、自らの利益や欲望だけを求める)を抑えることができない生き物のようです。
SDGsの根底にあるものは、科学技術の進歩により持続可能な開発が可能、といったものだと私は認識しています。
いわゆるイノベーション(技術革新、刷新)により、気候変動などの環境問題や食料問題などが、科学技術の進歩により解決できる、といった思想です。
しかし、ここ30年ぐらいで急速に普及している再生可能エネルギーも電気自動車も、問題を解決してくれるどころか、むしろ、大気中の二酸化炭素濃度は以前よりも早いスピードで増加しています(2025年1月11日『温暖化対策(CO2削減)の成果を検証』本ブログ参照)。
理由のひとつは、再エネの太陽光パネルや電気自動車のバッテリーなどを生産する段階で、大量の化石燃料が使用されていると考えられるからです(2025年3月3日『石炭燃やして太陽光』本ブログ参照)。
そのうち、再エネで太陽光パネルやバッテリーなどを生産できるようになる、と考える人がいるかもしれません。しかし、仮にそれができたとしても、そのときにはすでに、ティッピングポイント(Tipping Point: 地球の気温上昇がある一定の閾値を超えると、気候システムが不可逆的かつ急激な変化を引き起こす臨界点)を越え、地球環境は後戻りできなくなっているかもしれません。
ここ数年で急成長している生成AIもまた、環境を悪化させている原因になっています。
・大量の電力消費によるCO2排出増加
・大量の水使用による水資源の枯渇問題
・大量の資源消費(大量の電子廃棄物)
・データセンターの排熱によるヒートアイランド現象
我先にと、生成AIの開発と普及に勤しむ理由は、他者に勝りたい、大金を稼ぎたい、場合によっては世界を支配したい、と考えているからでしょう。
競争という名のチキンレースは、誰も止めることができません。
こうした人間の欲は、残念ながら、最終的に自らの首を絞めることになってしまうかもしれません。