後発地震情報と煽り記事
昨年12月以来2度目となる「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の呼びかけが、27日の午後5時をもって終了しました。
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」とは、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の想定震源域とその周辺で、マグニチュード7以上の地震が発生した場合に、大規模地震が後発する可能性が平時よりも高まっていることを知らせるため、内閣府・気象庁から発信される情報になります。
あるエリアにおける地震のマグニチュードと発生頻度には、「大地震ほど発生頻度が低く、小地震ほど発生頻度が高い。しかも桁違いに高い。」といった経験則があります(グーテンベルク・リヒター則)。
マグニチュード7以上の地震は、発生頻度が非常に少ないです。しかし、北海道・三陸沖で昨年12月から今年の4月までの5ヶ月間で、マグニチュード7.4とマグニチュード7.7の地震が発生したということは、それよりも大きい地震(マグニチュード8以上)の発生確率が高まったと考えることができます。
したがって、後発地震注意情報の呼びかけが終了した後であっても、突発的にマグニチュード8を超える大規模地震が発生する可能性が消えたわけではありません。むしろ、高まっていると考えるべきでしょう。
さて、ネット記事を眺めていると、巨大地震発生の不安を煽るような記事が増えているように感じます。
記事を書くマスコミにしても、意見を述べる専門家にしても、大規模地震の発生が高まっている、地震の備えを確認しましょう、ということは、(語弊を恐れずに言うなら)容易いことです。逆に「安全宣言」は、勇気が必要になります。
なぜなら、「危ない」と言って何もなかったとしても、多くの人は「なくて良かった」と思うでしょう。
逆に「大丈夫、安全です」と言っていたのに地震災害が発生したら、「ふざけるな!嘘つき!」などと罵倒が浴びせられるのではないでしょうか。
地震の不安を煽る記事も、予言のたぐいと同じで、仮に地震が発生すれば「不安が的中」などと自画自賛するかもしれません。一方、はずれた場合、はずれたことすら世間は覚えていないので、何もなかったことになります。
なので、不安を煽る記事を目にしたとしても、「そもそも日本で大規模地震は必ず起きるわけだし、それを予知することもできないわけだから、話半分に聞いておこう」と考えましょう。
こうした記事を見て不安を覚えるよりは、今一度、日頃の備えを確認しましょう。