マグニチュード9.9!?

 10月16日の午後0時40分頃、「千島列島を震源とするマグニチュード(M)9.9の巨大地震」として、北海道から中部地方に緊急地震速報(警報)を発表されました。
 ちなみに、私の携帯電話はドコモだったため、エリアメールは届きませんでした。

 マグニチュード9.9、と聞いて驚いた方もいらっしゃったかと思います。

 "緊急地震速報取り消しの「M9.9」現実なら「史上最大」の4倍の力" 2026年10月16日 18時20分 根津弥
(https://www.asahi.com/articles/ASVBJ2VKDVBJUTIL01YM.html)

 観測史上最大の地震は、1960年に南米のチリで発生したM9.5の地震です。M9.9の地震はこのチリ地震の約4倍のエネルギーになります。2011年の東北地方太平洋沖地震(M9.0) の約22倍もの大きさになります。

 1960年のチリ地震では5メートル以上の津波が日本でも観測されています。この津波で、北海道や三陸などを中心に死者行方不明者139名もの犠牲者が出てしまいました。
(https://www.bousai.go.jp/kaigirep/houkokusho/hukkousesaku/saigaitaiou/output_html_1/case196001.html)

 千島列島は南米のチリよりもはるかに近く、仮にM9.9の地震がプレート境界で発生した地震だったとしたら、チリ地震よりも大きな津波が日本に襲ってきた可能性があります。

 気象庁によれば、緊急地震速報の計算処理は全て自動で瞬時に行われるとのことです。
(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/eew/shikumi/shikumi.html)

 仮に最終的な判断を人間がやっていたなら、M9.9という数字を見てまずは自分の目を疑ったことでしょう。ただし、最終判断を人がやった場合、即時性が失われ、緊急の速報ではなくなってしまいます。

 今回の誤報の原因はわかったようです。
 "緊急地震速報 異例の取り消し マグニチュード6.9→9.9「過大に推定」 気象庁は3度の会見で謝罪 原因は2つの誤り【news23】" 2026年10月17日(土) 14:20
(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/3019066)

 「本来、マグニチュードの計算と震度の予測に用いた震源は同一である必要があるが、今回の地震はこれらが異なった」ため、と説明しています。
(https://www.jma.go.jp/jma/press/2610/16c/kaisetsu202610161730.pdf)

 また、震源から700km以上遠い観測点をマグニチュードの計算に用いないことしていたが、今回の地震ではこの機能が正常に動作していなかった、とのことです。さらに、このことに気づかなかったのはヒューマンエラーの可能性が高いと説明しています。
"「人為的なエラーの可能性」マグニチュード9.9緊急地震速報の誤発表 気象庁が深夜に異例の会見" 2026年10月17日(土)
(https://news.yahoo.co.jp/articles/8e5cbf79ea718f25a9ffed60775bb6bcd71c82c4)

 システムのバグ探しに、AIを利用してもいいかもしれません。

2026年10月19日